タイルが届くまで

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岐阜県東濃地方は高品質な土に恵まれていたことから、タイル製造に必要なすべての工程が地域内で完結します。原料の採掘から坏土(はいど=陶磁器の生地)の精製、金型製造、成形、施釉(釉薬をかけること)、焼成、販売まで分業体制をとっているのが大きな特長。分業により生産性が飛躍的に向上したからこそ、この地域はタイル生産量日本一なのです。

  • 1.粘土山

    タイルの原料は、山から採掘される長石や陶石、粘土といった原石。また、タイル表面に使われる釉薬もまたコバルトなどの鉱石からできます。岐阜県東濃地方は、日本でも有数の良質な粘土鉱物を含む土壌。タイル産業の発展の背景には、この粘土山から採取される良質な土があるのです。

  • 2.原料メーカー

    タイルの原料となる土は、原料メーカーに届きます。タイルの目的に合わせて100種類以上の原料から必要な原料を選定し、その時々の季節や天候に合わせながら調合。粉砕機によって泥状になるまで粉砕したのち、加工を施して製造メーカーに届けられます。

  • 3.釉薬メーカー

    タイルの表面にあるガラス質の薄い膜。タイルが持つ美しい色合いや光沢を出すといった意匠性だけではなく、吸水を防ぐ、汚れを付きにくくするといった機能性も釉薬は兼ねているのです。こうした釉薬の製造が釉薬メーカーの役割です。

  • 4.製造メーカー

    届いた原料は機械によってプレス成形や押出成形を経て、タイルの形になります。乾燥させて、釉薬を施し、約1200~1300℃の窯で焼成すれば、皆さんがいつもご覧になっているタイルが出来上がるのです。

  • 5.卸問屋(商社)

    製造されたタイルは、産地問屋に集められて全国のタイルを必要とする人へ届けられます。また、長江陶業では製造メーカーと協力して「タイルショップ」を実店舗で展開。タイルが人々にとってより身近な存在になるように、日々工夫を続けています。

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