晩香廬(ばんこうろ)
今回ご紹介する現場は、都内にある国の重要文化財に指定されている建物です。
使用しているタイルが見事なのでご紹介したいと思います。
現場名:晩 香 廬(ばんこうろ)
竣工:1917(大正6)年
住所:東京都北区西ヶ原2-16-1
構造:木造瓦葺き平屋建て
延べ床面積:約72m2
設計:田辺淳吉
施工:清水建設
晩香廬(ばんこうろ)は、渋沢栄一氏の喜寿を祝って現在の清水建設(株)が贈った洋風茶室です。1917(大正6)年の竣工で、丈夫な栗材を用いて丹念に作られ、暖炉・薪入れ・火鉢などの調度品、机・椅子などの家具にも、設計者の細やかな心遣いが見られます。
晩香廬は内外の賓客を迎えるレセプション・ルームとして使用されました。
六角柱に小口タイルが貼られているのかと思っていたところ、なんと、一体成型鈍角曲りではないですか!!
成型鈍角曲り・・・少量対応でここまでするかと感服いたしました。
タイルの歩留まりを考えたら・・・¥がいくらかかったか分かりません。
また、失敗した場合のロット違いによる平と曲りの色違いが発生する可能性を考えたら、ぶるぶる震えが止まりません!!